サルサの音楽の取り方について

私なりに今までサルサや他のダンスを教えて来て感じた事を、箇条書きにしてお伝えいたします。
なお、社交ダンスのルンバやチャチャチャにも共通することがありますので参考にしてください。
1. 集中して練習する時はカウントCDのどれかの曲をして1曲決めて聴き込んでください。
いろいろな曲が入っていますが、あまり早くない曲で、1曲決めて、そればかり聴いてください。オン・1なら、「123 567」というカウントが良いかと思います。
そして、それに併せて口ずさみます。まるで、お経を唱えるみたいに(笑)。
2. BGMとして聴く時は、すべての聴き流しても良いと思います。
  作業に支障がなければ、同じように、口ずさむのが良いでしょう。
3. 上の1と2は、ただ聴くだけです。体を動かさずに、ステップも踏みません。
  あくまでも、イメージ・トレーニングが目的ですので、横になって寝ている状態の方が良いかもしれません。
4. 1の曲で、慣れて来たら、ステップに挑戦してみてください。
  音楽のテンポは、遅い方が良いでしょう。
5. 途中でカウントとステップが合わなくなったら、(自覚した時になりますが)そのまま続けずに、一旦止まってから、また音楽を良く聴いてからスタート(最初から、もしくは途中からでも)してください。
  技術が上がって来れば、途中からでも入れますが、動いている電車に飛び乗るようなもので、ちょっと技術的に難しいかと思います。
6. 合っているか、どうか、自分では分からない時があります。
そんな時は、なかなか環境的に難しいですが、周囲でレベルの高い人か、わかっている人、または何か楽器が出来る人(楽譜が読める人か、小節を把握できる人)に見てもらいながらステップを踏むというのもひとつの方法です。しかし、見てもらう人が間違っている場合も多いので、気をつけて相手を選択してください。
7. まあ、これは、もしも、で良いですが、何か楽器を習われるのも、良いかなと思います。楽譜から、音楽のリズムを学ぶという方法です。
  ちなみに、楽器が出来る人でも、習い初めの頃は、ダンスを踊ると、間違っている人が多くいます。ですから、楽器が出来ないよりも、出来た方が良いという程度にしておいてください。
8. 音楽のリズムは、2か3の倍数で成り立っています。
これは、ちょっと言葉で音楽のカウントを説明するのは、難しいのですが、テレビとか、何かでいろんな音楽を聴いて、カウントを取ってみるのも、良いかと思います。
そのカウントの取り方は、4分の4拍子なら「1,2」とか、「1、2、3、4」とかで取ります。ちなみにサルサは4分の4拍子なので、基本的には「1、2、3、4」です。3の倍数の音楽は、ワルツですが、これは、今回は関係ないので説明は省略いたしますが「1、2、3」になります。
9. 「ベスト・オブ・オルケスタ・デラルス」のCDをお勧めするのは
8番目にある「私はピアノ」この曲は、テンポも良く、乗りやすいので、体験レッスンでは良く使っておりますので、お勧めです。
10. 最後に耳にタコが出来るまで、何回も聴いてください。
そして、音楽が無くても、自然と口ずさみしたり、音楽がイメージできるまで、繰り返し練習してみてください。
 ここでは、サルサのリズムの採り方について、書きましたが、社交ダンスのルンバ、チャチャチャにも共通することがありますので、参考にしてください。

 思いつくままに、書きましたが、「上達の秘訣は、いつもその事ばかりを考えつづけている」ということだと思いますので、あらゆる五感を使って、マスターしてください。

         2019年(令和元年)5月8日

                     では、これにて失礼いたします。    倉田正昭より


 この文面は、「サルサ・カウントCD」をご購入された方からのご相談に対して、返信したお手紙内容をそのままコピーしました。
 これらの事柄を、一端収得すれば楽しくなりますが、それまでは孤独な練習になりますので多少の集中力と努力が必要になります。考え方は他のダンスにも適応されますので、何かの参考になれば、良いかと思って掲載いたしました。